【演奏動画】Ensemble Spicy うたのわっか vol.2

2020年12月13日に行ったコンサートの演奏動画をご紹介いたします。
(全曲を連続して聴けるプレイリストのリンクを、記事の一番下に添付してあります)

・Sfogava con le stelle  「星に向かいて彼は打ち明けた」

作曲 Claudio Monteverdi 作詞 Ottavio Rinuccini

 バロックの礎を築いたモンテヴェルディ(伊 1567~1643)は、世俗マドリガーレの曲集を9巻出しています。「星に向かいて彼は打ち明けた」はその4巻目の作品で、恋する男の嘆きが描かれます。
 こういった作品では、指揮者を立てずにお互いが顔を見合わせながらアンサンブルをすることも多いのですが、コロナ禍の中でどうやろうかと考えた結果、距離を取り、顔を合わせず、耳のみを使って演奏をしました。この環境下だからこそ、と言える演奏になったと思います。メンバーの頑張りに、心からの称賛をしたく思います。

・無伴奏混声合唱のための『北極星の子守歌』より 「なまずのふろや」 

作詞 谷川 雁 作曲 新実 徳英

・混声合唱曲集『ぶどう摘み』より 「はたおりむし」 

作詞 谷川 雁 作曲 新実 徳英


 「白い歌 青いうた」という歌集は、作曲者がまず先に旋律を作り、そこに詩人の谷川雁が詞を後付けする、という順序で作られたものです。ここで演奏した作品は、その中から作曲者自ら合唱曲に編曲したものです。 日本語のイントネーションや構造にとらわれない旋律に、美しく奥深い抒情詩が付され、あらゆる年齢層の人が楽しんで歌える作品です。その人気は、毎年白青を歌うイベントが開催されているほどです(今年は残念ながら中止でしたが…)
 10月にも演奏しましたが、愛知県の作曲家である新実先生の作品を、今後も歌い続けていきたいと考えています。

・A Boy and a Girl  「少年と少女」

作曲 Eric Whitacre 作詞 Octavio Paz 

 ウィテカー(米 1970~)の作品「少年と少女」は、メキシコの詩人であるオクタビオ・パスの詩によります。三連からなる詩に共通する動機が、生と死の礼讃を通して、静けさの中に沈黙を与え、消え入るように終わります。

・無伴奏混声合唱のための二つの「理由」より 「私が歌う理由」 
作詩 谷川 俊太郎 作曲 三宅 悠太 

 「私が歌う理由」は、Vocal Ensemble 歌譜喜のために書かれた作品です。この詩に対して書かれた曲は数多くありますが、この作品も詩の世界を見事に描きだしています。


 今回、2回目を迎える うたのわっか に Ensemble Spicy をお呼びいただき、演奏させていただきました。

 この難しい状況下ですが、これまでにない素晴らしい演奏を聴かせてくれたメンバーに感謝でいっぱいです。いまだからこそできた、ということもたくさんありますが、今後がますます楽しみになる取り組みができたこと、とても嬉しかったです。


 また、2チームに分けての合同演奏も行いました。振らない方のチームは歌ったわけなのですが、よく考えると観客のいる状態のステージは2月のMIWO以来…やはり、自分の声を届けるというのは(多くの人にうるさいって言われたけど)、大きな喜びでした。

これから、春先まで合唱のコンサートをする予定は立てていないので、しばらく冬籠りで鍛えていきます。また、新たなEnsemble Spicyの演奏を届けられるように、頑張っていきます!応援してください(^^)

※Ensemble Spicyの演奏リスト

※ご一緒したヴェルポンさんの演奏や、合同演奏も含めた演奏リスト

藤森徹 Official Web site

合唱指揮 合唱歌手 ボイストレーニング ボイストレーナー 愛知 名古屋

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