2021年も早いもので2週間たちました。
昨年は、多くの人にとって、思い描いていたとは全く異なるものだったと思います。
今年もまだまだ、音楽関係者にとってつらく厳しい状況が続くことが予想されますが、その中でどのように音楽と向き合っていくか、考え続ける日々です。
合唱団の在り方も、状況に適応するために多様化していくことになるでしょう。大人数で集まることがリスクとされる中では、20人前後の形態が増えていくことが予想されます。
大人数でなくても楽しめる、充実した演奏を達成するためにはどうすればいいか…ということを考えていくと、やはり、一人一人が発声の基盤をしっかり持っていること、に行き着きます。
しかし、「それは歌える人が集まった場合だけ可能でしょう」という声があがると思いますし、自分にはできないと思われる方も多いでしょう。
たしかに、現状に多い発声指導では、カンのいい人だけが上手くなり、それ以外は置いてけぼりです。
イメージばかりの指導や、曖昧に身体構造へ働きかける(もしくは、一点のみに集中させる)指導は、合う人には合いますが、それ以外の人には、真面目に取り組んでいるのに思ったような結果がでません。
また、効率的に働きかければ1〜2年で習得できるような技術でも、そういった指導でやっていると、平気で4〜5年かかってしまいます。
(そうやってレッスン代を稼ぐ先生もいる…なんて言ったら怒られてしまいますね笑)
この辺りの問題に対して、発声へのアプローチを試行錯誤し続けています。
なにか特別なことをするわけではないのですが、体系的なアプローチをすることで、その人に足りないものを把握し、効率的に技術を習得させる手助けをする。そんな私の理想が、ようやく形になってきました。
学生時代に取り組んでいた、分子生物学、生化学、遺伝学、生理学、解剖学といった諸学問のことが、いまさら役立っています。
おかげで、声の仕組みを学ぶことが楽しく、そして、それを噛み砕いてわかりやすく伝えるためにはどうすればいいか、を考えるのがとても楽しいのです。
そんな私だからこそ、伝えられることがあります。上手な先生の「こうしてみなさい」に、すぐ反応できない人は、ぜひ話を聞きにきてください。
なぜ、あなたが上手くやれないか、を説明することができます。
そして、どうすればいいか、を段階ごとに伝えていくことができます。
音楽活動を通して、日常を豊かにし、心身ともに健康に過ごす、そのお手伝いをすることができたら幸せです。
2021年は、そんな1年にしていきたいと考えています。
(まずは、発声器官の三要素について、100回連続で毎日出している記事を読んでいただき、それを理解した上でレッスンを受けていただくと効率的です。スピード感を持って上達していきたい人や、学ぶことが好きな人に、心からおすすめします)
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